高知商業高等学校 令和元年度 第24回ラオス研修報告会

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高知商業高等学校 令和元年度 第24回ラオス研修報告会に来賓として出席させていただきました。
平成6年から高知商業高校は、自主自治を掲げる生徒会を主体とし、これまで8校の学校建設に取り組んでこられました。
この活動は、商業高としての特性を生かし、校内に模擬株式会社を設立し、商業で学んでいることを実践しながら、高知とラオスを結ぶ国際協力活動として、各方面から注目され、高い評価を受けています。

 

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生徒たちは、株主からの出資を受け、商品開発や伝統商品を買い付け高知で販売するなど実際の商取引を体験します。

 

 

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もちろん、利益が地域貢献や、社会への還元に繋がるので、商品開発で終わらない、つまり事業の継続性、数字と結果が求められます。
生徒たちの事業体験報告からも「ビジネスの厳しさを知った」という意見があり、本当に悔しそうな表情がリアルな商体験を物語っていました。

 

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実際に商品力が弱くて、利益に結びつかず失敗に終わるプロジェクトもあり、担当した生徒の悔しそうな顔が印象的でした。
だから、生徒たちは真剣にビジネスを考えます。
利益が出なければ、地元やラオスに還元できない=自分や他人を豊かにし、笑顔にすることはできない。
生徒たちは子どもたちやラオスの人々の笑顔が原動力(モチベーション)になっていました。そして、知恵や熱意のもとになっていました。
ラオスの人々も、年に数時間しか会うことのない高知の高校生たちを心待ちにしており、
国境を越えた「絆」と、お互いの学び合い、生徒たちの人間的成長は、持続的な社会を作るためのキーパーソンとなることを実感いたしました。
プロジェクト達成という目的のために、仲間と協力し合ってクリアしていく。
そう、商業とは信頼をもとに成り立っている。プロジェクトを通じ、まさしく商業の本質を学ばれているのだと思いました。
ラオスと高知、両方の発展」を目指し、商業で学んでいることを実践する素晴らしい研修報告会でした。

 

 

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お金に関しては多くの人がセンシティブになりますが、ビジネスもトレードも、最初は小さく実践してみて自分なりにPDCAを回していくことが大切です。


小さく投資して、回収していく。
少しずつ、商いのコツみたいなものを掴めるようになると、「教育」って生きてきますよね。
簿記もP/LとかB/S等、知識を教科書で学ぶだけだと面白くないと思いますし、このプロジェクトみたいに経済の仕組みを実践できる場があると素晴らしいですよね。


高知商業高校の皆様、保護者や関係者の皆様、本当にお疲れ様でした。
高知商業高等学校ラオス学校建設活動の更なる発展と、ラオスと高知の両方の発展を心より祈念申し上げます。

 

 

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