高知市議会議員甲木良作 議会活動報告④郷土愛について

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今朝は百石町業務用スーパー前から!
 1月25日,潮江南小学校6年生児童と教員団の方々が来庁され,庁舎見学を行った。
 庁舎見学後は,総合あんしんセンターにて,「こども版潮江南地域コミュニティ計画」の報告会が開催され,岡﨑市長と中澤・松島両副市長もご出席された。
 子どもたちが作ったコミュニティ計画には,他の地域の取組の紹介や提言なども盛り込まれており,調査と準備を重ねたレベルの高いプレゼンであった。
 職員時代にコミュニティ計画の策定にも携わられた中澤副市長に,取組の評価を伺う。

【A.中澤副市長】
 『≪子ども版≫潮江南地域コミュニティ計画』は,同地域の新たなコミュニティ計画づくりにおいて,より魅力的で実現性のあるものにするために,子どもたちの意見も取り入れようと,子どもたちの視点で考え,取りまとめられたものであった。
 子どもたちが,自ら実際に見て聞いて地域の皆様の協力も得ながらまとめた計画には,自分たちの住んでいるまちを良くしたいという想いが溢れ出ていた。報告は,具体的に取り組んだ成果についての要点もしっかりとまとめあげられ,今後の成長や活躍に大きな期待を持った。
 今回計画づくりに参加された子どもさんたちは,この春から中学生になる。子どもが主体的に取り組むまちづくり活動を本市が応援する「こうちこどもファンド」などの仕組みも活用していただき,これからも自分の住むまちに目を向け,まちづくりに参画していただけると幸いである。

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【郷土愛について②】
 子どもたちが地域に繰り出し,地域の課題を知り,大人たちと一緒に行動していく。その取組みを通じて,地域間の絆も深まり,子どもたちの郷土愛を育んでいると感じている。
 私としては,若者が高知に住み続けたい,高知にかえってきたいと思ってもらえるためには,子どものころから地域と密接に関わっていることが重要であると考えている。有識者の方のご意見からも,郷土愛を育むためには,まず,テキストは人である。さらに,人だけではなく,地域のお祭りや行事などの事を経験していくことも,子どもたちの地元愛に繋がってくるとご意見があった。
 これまでの質問の中でも,地域おこし協力隊など,外部人材を教育に活用していくことや,潮江地区の取組みなどについて,ご紹介させていただいたが,私自身,幼少期から地域の大人たちに育ててもらい,今度は,地域の大人の立場で汗をかくことに繋がっている。
 地域には熱意のある人材が沢山いる。本市の各学校と各町内や地域団体等が協力して「総合的な学習の時間」や「クラブ活動」などの分野で地域人材や専門人材を派遣するなど積極活用し,学校と地域が一体となって,社会教育事業の企画や取組みの充実を図っていくことも重要だと考える。
 本市として,今後,熱意ある地域人材や専門人材をどう活かしていくおつもりであるのか,今後の学校と地域の在り方について教育長のご所見を伺う。

【A.教育長】

本市においては,高知市教育大綱における基本目標の一つに「学校・家庭・地域との協働による教育力の向上」を掲げ,「学校支援地域本部事業」や「コミュニティ・スクール推進事業」等の取組の中で,学校と地域との連携・協働体制を充実させ,各地域の人材を含めた地域資源を最大限に活かした特色ある教育活動を展開している。
 「学校支援地域本部事業」は現在,市内26校で実施しており,地域コーディネーターが地域ボランティアや地域団体との連絡調整を行いながら,地域をPRするためのCMづくりやキャリア教育への参画に協力いただいたり,花壇の花植えなどの校内環境整備をしていただくなど,様々な地域と学校が協働した活動を進めている。
 市内4校で実施している「コミュニティ・スクール推進事業」では,学校運営協議会制度を導入し,保護者代表や地域住民などが学校運営に関する協議に参加することで,専門性や地域の力を生かした特色ある学校運営や教育活動の実現を目指している。
 本市としても,これらの活動を通じて,子どもたちの学びを豊かにしながら,地域の将来の担い手となる人材育成に向けて,学校,地域,家庭が協働した取組を進めてまいりたいと考えている。

 

【甲木良作】
 若い世代が県外へ出る主な理由は大学や専門学校への進学,あるいは就職である。未来ある若者をなかなか引き留めることはできないが,就職や子育てのタイミングなどで,高知にかえってきたいと思い,実際に行動に移してもらいたいと願っている。
 そこに至るまでには様々な高いハードルもあるが,そのハードルを乗り越える力となる一つが,「郷土愛」だと思っている。
 ご紹介した潮江地区のように住民の繋がりを優先する地域をつくり,地域全体で子どもたちを育てていくと,そこに住む人たちはものすごく元気で生き生きとし,生活や人生に豊かさが溢れる。外に出た若者は地元の良さに気づき,地元が明らかに素晴らしいと実感する。コロナ禍で地域が見直されている中で,若者が自然とかえってきたくなるような地域づくりを期待している。

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