高知市議議員甲木良作 令和3年度3月議会 市政報告①

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今朝、百石町業務用スーパー前から市政報告を行いました。以下、その内容(要旨)を報告します。
【Q.高知市型共生社会について】
平成30年7月豪雨災害では、 20代30代の若者を連れ、宿毛市広島市岡山県倉敷市真備町で、家屋に堆積した土砂や雨水を除去する作業を行った。炎天下の中、 15分に一度の休憩を取りながらの作業であったが、若者でも肉体的にきつく、互いに励まし合いながら作業を続けた。過酷な 作業の中でも、地域住民の皆様から体調を気遣ってくださるお声がけを何度もいただき、お昼休憩では冷たいおしぼりやお茶など、逆にたくさんの寄り添いをいただいた。
ボランティアの経験から、日常生活における地域住民の繋がりは、お互いの支え合いや協力を通じて、日常の生活や人生を豊かにするという観点からだけでなく、災害時に人の命を救う上で大きな力を発揮するという意味を学ぶ。
 災害後は、地域の若者や高齢者も一体となって復旧に取り組んでいかなければならず、そのためには、日頃から町内会や防災会など、地域住民が交流を重ねることによって、絆を深めていくことが極めて重要である。
 潮江地区では、町内会、民生委員、体育会、PTA、青少年育成協議会などの、地域団体による地 域活動が活発に行われてきた。潮江南地域の3大行事である「夏ま つり」「お餅つき」「区民運動会」は、毎年、地域の恒例行事として、子 どもからご年配の方々まで、老若男女問わず交流の場となり、地域の活性化に繋がっている。
 しかし、コロナ禍で、当たり前 のように続いていた日常が、1年もかからないうちに、「3密を避ける」、「ソーシャルディスタンス」といった、新しい生活様式を取り 入れた日常へと変化した。
 昨年はコロナの影響で、地域活動にも様々な影響があり、そのほとんどが中止、また大幅な規模縮小での実施やリモート開催など、 活動形態にも変化が生じており、 地域活動の分断の加速や、地域活動から離れていくきっかけになっ ていくことを危惧している。
 今後、高知市型共生社会の実現に向けて、各地域におけるコミュ ニティの活動や取組みをどのように立て直していくのか、本市としてどう支援していくつもりであるのか、市民協働部長に伺う。

【A.市民協働部長】
 コロナ禍の中、地域の活動の多くが中止や延期、規模を縮小しての開催を余儀なくされ、これまで地域が築き上げてきたコミュニ ティの維持さえできなくなるのではと危ぶむ声が聞かれる一方、地域によっては、これまでの活動を見直し、新たな活動の在り方を模索する動きも出ている。
 本市としても、新たな取組を地 域の皆様と共有しながら、地域ミュニティの再構築、地域共生社会につながる取組を進めていかなければならないと考えている。
 来年度においては、町内会、地域内連携協議会に対し、担い手確保や組織力、連携の強化のための取組を促すため、試行的であるが、財政的支援を行うとしたところである。
 来年度は、この試行とともに地域活動に係るニーズの把握を行い、「市税の1%を活用・還元」する制度を軸とした今後の地域活動に対する支援の方策を検討していく。