個人質問を終えました

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認知症支援事業
 認知症の方の行方不明対応件数については、県警で対応しているものもあり、高知市で把握しているものだけでも令和4年度に66件、そのうち保護された件数が63件、残念ながら死亡で発見された件数が3件です。
 今後は、高齢化の進展に伴い、認知症の方が増加することが予測されていることから、認知症による行方不明件数も増加するのではないかと推察します。

 今議会では、自治体によっては、行方不明者捜索活動要綱を策定しているところもあるので、本市としても,行方不明者の捜索活動について執行基準を示した要綱を検討してはどうかと、提案させていただきました。

 消防局長の答弁では、高齢化の進展により、災害によらない行方不明者の増加も懸念されるため、ルール作りやマニュアル等を整備する必要があり、今後、警察や関係機関との連携をさらに強化し、活動基準を検討すると、前向きな答弁をいただきました。

 今回の提案によって、認知症による行方不明者の方の命が一人でも多く助かることを願います。

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◯教育格差の是正
 9月1日、家庭等の事情により一般的な塾に通うことが難しい小中学生を対象に、家庭の経済状況に応じて、食事付きで学習を支援する「ステップアップ塾」の開塾式が開催され、今議会でもご紹介しました。

 本市では、生活保護受給世帯の中学生を対象とした学習支援「チャレンジ塾」を、現在市内10か所で週2回程度実施しているが、今後、チャレンジ塾やステップアップ塾等、家庭の事情により塾に通えない子どもたちが学習できるチャンスや、居場所が増えることを願っていることを伝えた上で、本市として、経済的な自由や家庭事情等により、学習するチャンスが少なく、落ち着いて学ぶ居場所がない子どもたちを、どう支援していくのか教育長に伺いました。

 その上で、ステップアップ塾について、教育委員会に相談し、これまで紙媒体(チラシ)での配布が原則だったが、Googleクラスルームを活用した情報配信や、本市が導入した学校向け連絡システム「すぐーる」で周知していただこうと働きかけたが、非常に消極的な姿勢でした。

 理由としては、紙媒体を配布する以外の情報配信の前例がなく、Googleクラスルームを活用するにしても「すぐーる」にしても、災害時やコロナ感染症対応等、重要度が高い情報配信が原則とのこと。

 また、災害時やコロナ感染症対応等以外の情報を流すと、開封率が下がる懸念があるとの説明があり、前橋市では、Googleクラスルームで情報を配信していると伝えたが、違和感があるとも言われたました。

 配信する情報としてルールを作って、配信することも意見したが、極めて消極的な姿勢だった。
 現在の紙チラシでの情報配布は、支援団体における印刷費等の負担、学校現場における紙チラシ配布の負担等が壁となり、結果的に有益な情報が人為的に排除されています。

 前例がないから難しいではなくて、常識にとらわれずに、前向きに解決策を考えることも大切。
 必要な情報が届かないならば、今の仕組みには 改善すべき問題があると私は思います。
 さらに教育委員会は、「四国の教育委員会でも企業や特定団体の情報は流していない」と言うことも言っていましたがレベルの低きに合わせると市民は報われません。

 結果的に教育委員会が情報を止めている。支援が必要な方に情報が届いていない。ステップアップ塾の情報を流してほしいという小さな話ではなく、子ども食堂や他の情報も流せば喜ぶご家庭も沢山あると思います。

 広聴広報課が活用している「高知市LINE」の配信基準のように、ある程度ルールを作って、配信することも検討されてはどうかとの提案もさせていただきました。
 もちろん行政の常識の全てが悪いというわけではありませんし、公平性や継続性もとても大事です。

 課題に取り組むときに、前例がないから難しいということではなくて、行政の常識にとらわれずに、私たち議会と一緒に前向きに解決策を考えることも大切なことではないでしょうか。

まだまだ言いたいことはありましたが、今後、時代の変化に応じた情報伝達の在り方について、議論していきたいと思います。

議会傍聴にお越しいただき、ありがとうございました。