高知の観光名所「日曜市をアップデートせよ」

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日曜市を視察。今、私が取り組んでいる課題の一つ、日曜市の規制緩和ですが、生活市として約330年の歴史と文化を築いてきた諸先輩方の汗と涙に敬意を表します。
先日、報道にありましたが、これまで火や油を使う店舗の新規出店を認めてこなかった規制を25年ぶりに緩和し、新たに3店舗を募集。
しかし、もともと16店舗あって、減った3店舗を募集して、規制緩和と言えるのでしょうか?
日曜市は高齢化などで出店登録者が15年前から4分の3に減る中、現在も90代の出店者の数は17名と高齢化は進行しています。もちろん、いつまでも元気に出店していただきたいと願いますが、出店者の平均年齢と推移から、店舗数がさらに減っていくことは予測可能です。つまり、このまま新規出店者をどんどん募集し、枠組みをひろげていかなければ、更に出店登録者が減っていくのは目に見えています。
市は新規出店を日曜市全体の活性化につなげたい考えを持っているそうですが、もっと大胆な規制緩和が必要でしょう。ここで詳しくは書きませんが、申請の際、他にも細かい制限があり、出店を取りやめた方もいらっしゃいます。
市場経済の原理にのっとった公平公正なルールを求めます。
330年の歴史と伝統を守るためには(守るためにこそ)現状維持ではなくもっと大胆にチャレンジ(規制緩和)していくべきです。基本は生活市なのはわかります。
しかし、守るばかりではなく攻めなければ消滅してしまいます。消滅すれば、守る意味がありません。生き残るために業態を変える民間事業者がどれくらいいるか。N堂は、1889年京都で花札の製造、S堂は1872年に日本初の洋風調剤薬局として創業。1916年から1926年にかけて、薬局から化粧品事業に本格転換。

あと少なくとも10〜15店舗くらいはイートインできるように火や油を使う店舗や、イートインスペースを確保すると日曜市の雰囲気はガラッと変わるでしょう。
調理の臭いが気になるのであれば、新鮮な野菜や果物、日曜雑貨をエリアにわけて、棲み分けを明確にすることで共存共栄できるはずです。
チャレンジエリアをもうければ、どんどん若い人たちが出店し、若い人たち若い人たちを呼ぶでしょう。
世界各国、人が集まるところは大体食べ歩きができます。
高知は食べ歩きに適していますし、日曜市は独特の雰囲気と、カオスな場面も多く、写真もバエるのでポテンシャルは非常に高いと思っています。
さらに、楽天トラベルによると、LCCが就航したことで、20代〜若い女性の一人旅も増えていますが、実際に、今日も日曜市とひろめ市場では、ひとり旅女子と思われる観光客や、若い人たちで賑わっていました。(ほんとに一人でカツオを食べている女子がいました笑)
若い観光客たちは、物珍しい田舎寿司や丸のままで売っている巨大野菜をみて驚くものの、焼き鳥屋さんや、パン屋さんには人が集中し、寒い中うどんをすする人の姿が目に入りました。
出店者に聞くところ、火や油を使うお店を3店舗募集して、数十件の問い合わせ。(後日正確な数字を確認します)
もっと食べ歩きをしたい顧客、もっと自由に飲食を提供したいプレイヤー、それだけニーズがある中で、なぜ時代と顧客が求めるサービスを増やすための改革を行わないのでしょうか。
生活市とは異なりますが、台湾の寧夏夜市に行ったとき、鮭炒飯や謎の串刺し肉、煮物に麺類に、カオスな場面を写真を撮りまくって、食べまくって、五感をフルに使って楽しかったですが、それって、私たちが県外や海外に行っても同じでは。
できない理由や、リスクを恐れる暇はない。
日曜市をアップデートせよ!