【情報提供求】満洲引き揚げを描く王希奇展「一九四六」

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故・飯山達雄さんが敗戦から約一年後、決死の覚悟で渡航し、葫芦(蘆)島港からの引き揚げの撮影してきた写真集の中に「母親の骨箱を抱えた子供」を目にした中国人歴史画家・王希奇氏(現・魯迅美術学院教授)が描いた引き揚げ船に乗る人々の姿。歴史の重み、平和の尊さ、芸術の力を感じました。

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絵の前に足を止め、持ち合わせた想像力を総動員し当時におもいを馳せていると(30分以上動けないでいると)、突然、後ろから聞き覚えのあるアクセントが。振り返ると、はるばる宮城県仙台市から来られた、王希奇「一九四六」展を支援する会、事務責任者の鈴木宏毅さん。

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お話を伺うと、鈴木さん自身も2歳半の時に、母親に連れられ5人の兄弟と満洲から引け揚げてこられたそうです。

縦3メートル、横20メートルの大作「一九四六」
中央に、遺骨を抱える少年がこちらをジッと見つめていますが、実は丸刈りの少女。

少女の名は、埼玉県出身の山本美津子さん。ご健在であれば当時、小学生くらいですので80代頃かと思いますが、支援する会の皆様が御本人、御遺族の方を探しているようですので、手がかりがあれば、「王希奇一九四六展を支援する会」又は甲木まで、御一報いただけますと幸いです。

また、王希奇展は、高知市文化プラザかるぽーと7階「市民ギャラリー第1展示室」にて、12月5日まで開催していますので、是非ともご観覧ください。

開場時間9:30-18:30(最終日16時まで)
入場料 前売り1,000円 当日1,200円 学生・高校生以下無料

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